「アラジンストーブのマイカ交換と分解掃除方法」アラジンブルーフレームメンテ

アラジンブルーフレーム メンテ・クリーニング方法

そろそろ冬支度の時期がきました。私のアラジン16型とは10年の付き合いになります。

最初の出会いは、10年前に地域の粗大ゴミ回収の日でした。ふと目に入って一目惚れし譲ってもらったのがはじまりでした。

帰宅後、各部のチェックをしました。

固着で動かない、マイカは破れてるし散々な状態でした。それでも一目惚れしたアラジンだったので何とか再生しました。見た目はボロいですが、今では冬に欠かせない相棒です。

アラジンストーブのウイックレギュレーターシャフトの外し方

滅多に外すパーツではありませんが、ギアが使えなくなると交換する必要があります。

交換方法は簡単です。

ギアの隣にあるナット二つ外します。ナットが小さいのでタンクに落とさないように気をつけてください。

そしてギアを外しますがギアにもネジが切ってますので外す際にはプライヤーやマイナスドライバーを使って固定しシャフトを回して外します。
ナットが小さいのでタンクに落とさないように気をつけてください。

そしてタンクから引っ張ると簡単に抜けます。

アラジンストーブのマイカ交換

この作業も簡単にできます。

手先が器用な方はチムニーを本体から外さなくても出来ます。

今回は解りやすくする為、本体から外します。

まずトップカバーを外します。それからボイリングリングを外します。

続いてチムニーの固定具を三箇所外します。

15型、16型の前期モデルのチムニー固定具はネジ止めタイプなのでチムニーとギャラリは簡単外れます。

チムニーが外れましたので今度は窓枠を外します。

四箇所のネジを外すだけですが、作業効率を上げたい方は、ネジを二箇所外してマイカを窓枠に滑り込ませて下さい。

この時、マイカに傷が入らないように気をつけて下さい。

アラジンストーブの分解掃除方法

チムニーを外してマイカ交換してるので、ここまで来るとあとはタンクとフレームを止めているドームナットを外すと分解完了。

クリーニングに使用する洗剤は家庭用洗剤だと油汚れにイマイチなので、車のエンジン、油回りを洗浄する洗剤を薄めて使います。

バーナーバスケット、スプレッダーはクエン酸につけてその後ピカールで磨きます。

アラジンストーブのトップカバー(天板)汚れの落とし方法

トップカバーも先程使用した洗剤を使用します。

洗剤で取れないこびりついた汚れは細かいスチールウールで大体汚れは取れます。

ただし、あまり強く擦るとホーローに傷が入り薄くなるのでご注意ください。

アラジンストーブの灯油を抜く方法

灯油の抜き方は誰でも出来ます。

ホームセンターで入手ができるスポイト(キュポキュポポンプ)で簡単に灯油は抜けます。

アラジン16型以降はタンクが二重構造になっていますので大きなポンプだと灯油を抜ききれないので、仕上げに園芸用などに使う小さなスポイトでこまめに抜く事でタンクの内の灯油はほぼ全部抜けます。

アラジンストーブの緊急消火方法は16型にありません

アラジン16型は消火装置が付いてませんので、緊急消火の手段ははっきり言ってありません。

アラジン25型以降のモデルは様々な消火装置がついて安全性は向上してます。

芯の上げ下げ以外の消化方法を紹介します。決して緊急消火ではありません。

ブルーフレーム はチムニーの上からの風に極端に弱いのでトップカバーを外して、炎の真上から息を吹きかけると簡単に消火できます。

それらのことを踏まえるとアラジンの設置場所は、エアコンの風が当たらない場所や天井のファンの真下にはでっちしない方が良いです。

アラジンは炎を扱う道具なのでなので使用には気をつけて下さい。

アラジンストーブの芯固着した時の対処法

長年放置してると芯が固着し大変なことになります。

時間をかければ外せますので、決して諦めないで下さい。

以下の道具があれば何とかなりますので、できるだけ力ませに作業しないで下さい。

✅ 用意するもの

・キャブクリーナーorエンジンクリーナー

・ペンチ、プライヤー

・カッターナイフ

・マイナスドライバー

・ウエス

✅ 固着が軽度の場合

軽度な場合はマイナスドライバーを芯抑えの切り込みかギアの噛む部分に
マイナスドライバーを少し刺してテコの原理で押し上げます。

この時、無理に力を入れるとタンクに傷凹みがつくのでウエスでタンクを保護します。

そして、テコの原理で押し上げながらレギュレーターハンドルを点火の方向へゆっくり回します。

急に回すとギアが空回りし、ギアを傷めるので要注意です。

✅ 固着が中度の場合

中度な場合は上記の方法プラス、芯の先をカッターナイフで切り掴めるようにしてペンチやプライヤーで芯を掴んで引っ張りながら力技で引っこ抜けば大体取れます。

✅ 固着が中度の場合その2

芯をカッターナイフで切って固着部分を剥がして外します。

芯の爪(芯抑えの溝に引っかかる所)を芯から外せばあとはベリベリと剥がしていけば固着した芯を外せます。

芯の爪は芯にしっかりと固定されてますので、マイナドライバーを爪と芯の巻き込み部分に刺して、金具の巻き込み部分を伸ばして金具を抜き取ります。

金具を抜き取る際、あまり太いマイナスドライバーを使うと芯抑えが変形しますので注意して下さい。

金具は一箇所外れるとかなりスペースができるのでプライヤーやペンチで芯の掴める部分を引っ張れば簡単に芯が取れますが固着具合によっては芯の爪をもう一つ外して下さい。

芯の爪を二つ外せば楽勝で外せます。

✅ 固着が重度の場合

重度な場合は、ムリをせずキャブクリーナーかエンジンクリーナーをタンクに投入して1日程度寝かせます。

この時、キャブクリーナーは安物を使わない方が時間がかかりません。

キャブクリーナーがタンクの塗装面についたまま放置すると塗装面にムラができるのでご注意ください。

汚れの度合いによりますが、真鍮パーツのクリーニングにキャブクリーナーを使用し、スチールウールで磨くと割と綺麗になります。

✅ 上級者向けの方法

バーナーで芯を焼き切ると芯の固着部分が崩れるので、手早く固着は取れますが、灯油を吸ってる芯だとはかなり燃えます。バーナーで焼き切る場合は、タンク内の灯油をできる限り抜いてから作業して下さい。

バーナーで炙ると場所によってはハンダが溶けてタンクが壊れます。
また、タンクの塗装が焦げることがあるので初心者にはあまりお勧めはしません。

固着の程度によりますが、これらの方法で間違いなく外せますので根気よく試して下さい。

無理に力を入れるとタンクのカシメが外れ修復が難しくなり、せっかくのアラジンがパーになりますのでご注意下さい。

アラジンストーブに似合うやかんと正しいヤカンの置き方

私は銅のヤカンが好きで使ってます。

レトロなスタイルだと何でも似合います。

さて、ヤカン正しい置き方を伝授します。

大体の方はトップカバー(天板)の上にヤカンを置いて冬を楽しんでいると思いますが、正しい使い方は、トップカバーを外してボイリングリングにヤカンを置いて使います。

トップカバー(天板)上に置くと滑りやすので安心して使えます。

「まとめ」

私のアラジン16型は誕生から半世紀以上になりますが、現役で毎シーズン楽しんで使ってます。

基本的にアラジンはネジとナットで固定されているだけなのアナログな作りです。

落ち着いて作業をすれば何とかなります。

定期的なメンテナンス、クリーニングを施せば、マイカや芯などの消耗品が手に入るので末長く使えるし、ほとんどのアラジンは再生可能だと思います。

アラジンブルーフレーム に家電のような突然死はまずないと思います。
もし、眠らせてるアラジンをお持ちでしたら、私のメンテナンス方法がアラジン再生のお役に立てばと思います。