電気代の高い時間帯とは?目から鱗!休日に家事を行うと電気料節約に

電気料金は時間帯で変わります

電気料金は、契約する会社ごとに様々なプランが組まれています。

このブランごとに時間帯による単価が設定されていて、契約する際に生活スタイルに合わせて選ぶことが可能です。

例えば九州電力のプラン「電化でナイト・セレクト21」は、就寝時間が遅くて夜に電気を使う人へ向けて21時~翌朝7時が夜間料金となりますが、「電化でナイト・セレクト23」は、23時~翌朝9時が夜間料金となり、朝に電気を使う人向けのプランになっています。

このように電気料金は、時間帯によって異なる単価設定がされており、各プランごとに時間帯別に単価が設定されているのです。

また、平日と休日(土曜、日曜、祝日)では単価設定が異なっています。

例えば上記プラン「電化でナイト・セレクト21」は、休日の単価が約6円(2019年調べ)低く設定されています。つまり、休日は、外出するより家事をこなした方が電気料金を抑えることができます。

電気料金は季節でも変わります

さらに、電気料金は、季節によって単価設定も異なっており、「夏季と冬季」は、「春季・秋季」より約3円高く設定されています。その理由としては、電力使用量が「夏季と冬季」は増加するためです。

例えば、エアコンの温度設定を25℃とした場合、冬季の外気温が0℃の際には、エアコンは25℃室温が上がるように働き、夏季の外気温が35℃の際には、エアコンは10℃室温が下がるように働きます。

エアコンは、設定された温度に室温が到達するまで稼働して電力を消費します。また、冬季は夏季と比べて日照時間が短いため、照明器具を使用する時間も長くなります。さらに、冬季の着衣は、一年で最も厚着になります。

つまり、洗濯の回数が他季に比べて多くなります。加えて、冬季の寒空では洗濯物も乾きづらく、乾燥機を利用した場合は乾燥機の消費電力も加わります。そのため、電力の消費は、冬季、夏季、春季、秋季の順で減少するのです。

電気料金が最も安い日時は?

このように、電気料金は電力を使用する時間帯や季節にしたがって変動します。

したがって、上記プラン「電化でナイト・セレクト21」の場合で考えると、「春季・秋季」の「休日」かつ「21時~翌朝7時」に電気を使用することが、最も電気料金を抑えることができる日時となります。

とは言っても、この日時だけに電気を使用して、他の日時に電気を使わないなんて生活は現実的ではありません。まずは、電気料金が安い時間帯、すなわち電気料金のゴールデンタイムがあることを知り、その時に電気を使用することで電気料金を抑えることができることを覚えておきましょう。

ゴールデンタイムの有効活用

結局は電気料金を安くするにはゴールデンタイムに電化製品を使用することです。

それでは現実的にこのゴールデンタイムをどうやって利用するかですが、例えば、タイマーを使用してゴールデンタイムに電化製品を稼働させる方法があります。

休日は平日に比べて電気料金が下がるため、平日に使用する必要のない、又は必要の薄い電化製品は、休日に稼働させます。

その際に、昼間に稼働させなければいけない電化製品と、夜間に稼働させても良い電化製品に分けて、ゴールデンタイムの始まりの時間にタイマーをセットします。

そうすれば、電気料金の安い時間帯に集中して電化製品を稼働させることができます。

また、最近は、タイマー付の家電製品も増えていますので、この機能を使ってゴールデンタイムに稼働させる方法もあります。

また、ノートパソコンやスマートフォン、タブレット、ゲーム機などの充電機能が付いている端末機器は、ゴールデンタイムにまとめて充電します。

最も消費電力が大きいと思われるエアコンは、タイマー機能を使って、ゴールデンタイムの終了前に稼働させておきます。

これは、エアコンが初回起動時の起動電力が比較的大きいため、また、消費電力の高い作業、すなわち室内の温度と外気温の差をゴールデンタイム中に縮めることで、ゴールデンタイムを過ぎてからのエアコンの消費電力を抑えることができるのです。

家電製品の中でも忘れがちなのが、ウォシュレットです。

最近では、便座ウォーム機能が備わり、人が座るとヒーターが作動して弁座が温まる仕組みになっているものがあります。

タイマー機能も付いていればこれを利用擦れが良いのですが、多少古い型だとタイマー機能がありません。

この際には、ON-OFFスイッチ付の別売りコンセントを介して壁付けのコンセントへ繋いでこまめにスイッチを操作する、もしくはコンセント自体を抜くことで待機電力の電力消費をカットすることができます。

さすがにゴールデンタイムにトイレを使うのは酷ですが、簡単にON-OFFできる状態であれば、気軽に取り入れることができます。家電製品自体は、技術の進歩と共に日新月歩で進化しています。

古い家電製品を新しい家電製品に見直すだけで、消費電力が大幅に減ることがあります。

無論、電気代を節約するために、最新家電を購入ばかりしていては、いつまでも貯金できませんので、買い替えの際には、細かく検討することをお勧めします。