職場の人間関係を良くする方法!人間関係に悩む人は優しすぎる人!?

職場の人間関係を良くする方法

あの上司がムカつく、あの人がウザい……本来なら仕事をし給料をもらう場所である職場や会社ですが、時にそのモチベーションをいちじるしく下げてくる要因のひとつ、そう、人間関係の不和です。

人によってはもしかしたら仕事を覚えることよりも重要なほど、人間関係というものは職場や会社だけでなくプライベートまで影響されてしまう試練のひとつかもしれません。なにかがあるたびに相手の顔色を窺ってしまったり、言葉尻や口調を敏感に察知して相手の話よりも感情の読み取りのほうばかり気に掛けてしまったり。これでは仕事どころか生活すらままなりません。

成果など出るはずもなく仕事の評価も下がる一方で、さらにそのことでまた立場が悪くなるという悪循環。こうなってしまう前に、なんとか回避策を取らなければいけません。

どんな相手でも尊重はする、ただしナメられないようにする

あちらにもこちらにも良い顔をし、人の嫌がる仕事や作業を率先して行い、上司や先輩後輩などの同僚から軽くイジられても笑って誤魔化してしまう。人間関係に悩んでいる人の多くは「優しすぎる人」がそのほとんどだと思います。

自分が怒りや不満を表すことで場の空気が悪くなることを恐れすぎて黙ってしまうので、結果として上司や同僚にいいように使われたり、イジられてしまうのです。

他人から見ても別に嫌そうな感じじゃないし平気なんだろうな、と勘違いされてしまい誰の助けも得られないまま会社内カーストの最下位にまで叩き落とされてしまう。これを回避するには、まずは絶対に怒りやストレスを溜め込まないこと。その瞬間に相手から感じたストレスはできるだけでも小まめに発散してしまいましょう。

「そんな言い方しなくてもいいじゃないですか(笑)」「ちょっとそれは傷ついたなぁ(笑)」など、冗談を装いながらも本音を織り交ぜます。繰り返すうちに相手もなんとなく察してくれて、徐々にイジったりナメられたりということが少なくなるはずです。

といって、マウントを取られたからこちらが逆にマウントを取りに行ってやろう、というのはご法度。どんなに嫌な相手でも、どこかに良い所はあるはずです。

相手の人格や性格を尊重する気持ちは決して失ってはいけません。どんなにウザくてムカつく相手でも、どんなにしつこいイジりを受けて落ち込んでも、言葉遣いや対応は丁寧を心がける努力をしましょう。

対応だけでも丁寧であれば、後になって揉めた時でも「あの人はちゃんと応対していた」と見ている人が居てくれるはずです。イジられた、ムカつく、と怒鳴り散らして感情を逆立て怒りをぶつけるだけでは子供の喧嘩と同じレベルでしかありません。

必要最低限以上は口を開かない作戦

何かとバカにしたり、何かとイジワルをしたり。ナメられるのを放置してしまうとエスカレートしてしまい、今度は職場イジメという最悪の状況に陥ってしまいます。会社内で立場のある人がしっかり律してくれればまだ良いのですが、なかなか気が付いてもらえない、あるいは気が付いていても見てみぬふりをするという職場や会社も少なくはないでしょう。

誰か一人がイジメのターゲットになっていれば会社全体がうまく回るなら我慢してもらおう、そんなとんでもない思想の人間も時折見かけられます。

こうなってしまう前にある程度は強い意志で跳ね除け、ナメられない状態を作るのが理想ですが、なかなかそうもいきません。それならば、自分からの発信は一切シャットアウトして集中して仕事だけに取り組んでみることも手です。

やっていること自体は学生のイジメと同じとはいえ一応は相手も大人。こちらが人畜無害を装い、なんのリアクションも示さなくなればそれぞれの仕事もあることでしょうし黙るしかなくなります。

要は、人間関係で切磋琢磨している他の連中たちの土俵からひとりでさっさと降りてしまうということです。プロジェクトチームなどでどうしても関わらないといけない場合でも、慇懃無礼を貫くことを心がけ、質問に対してのイエスとノー以外のアクションは起こさなければ何かで揚げ足取りをされる心配もありません。

ここで仕事だけの集中して頑張ることで上司かそれより上の人に成果を認めてもらえれば会社内での立場も上がり、自然とイジメも消えていくことでしょう。とにかく耳栓をしたつもりで耐え忍ぶことです。

会社内で誰か一人でもいいので、信頼できると確信できる人がいれは相談を持ち掛けるのはもちろんアリです。ただしそれでも必要以上を相談するのではなく、しっかりとなにがあってどう困っているか、を丁寧に説明することです。

単なる愚痴や不満をぶつけるのでは何も解決しません。なにをされてどう困っているかを相談相手としっかり話したうえで最適な解決法を前向きに考えて、実行する時は迅速に動くのを心がけてみてください。

人と関わることは、ストレスと関わること

どんなに良い人でも、どんなに気の合う人でも、例えば親や兄弟、気心の知れた大親友でも絶対にストレスが無くなるということはあり得ません。

「あいつより秀でたい」「あの人よりキレイに見てもらいたい」「気に障る言い方ばかりしてくる奴だ」と、人は誰か他人と関わっている以上はストレス、つまりは人間関係に悩むように作られているのです。

これはヒトに備わった競争心が由来だけでなく、自分と違う思想、感覚を持つ人を理解したくない、できないという無意識の拒絶という防衛機能も影響しています。

まずは、頑なな自分を変えましょう。他人はこちらがどんな言葉や行動を尽くしても根本的には変えることができませんので、自分を変えることのほうが簡単で確実です。

自分が変わることで相手も変わり、時にはびっくりされて離れてしまう人もいるかもしれませんがそれはそれで見送りましょう。

ストレスは言葉にして否定や拒否をすることで発散し、溜め込み過ぎて会社を辞める等最悪の事態になる前に自分で自分を守りましょう。

臆病で優しすぎる自分を変えて、言うべきことをきちんと伝えて嫌なものは嫌だと強く言える人間になった時にもそばに居てくれる人がいれば、その人は本当の意味での家族であり親友であるはずです。