ワインのコルクを抜いたけど飲み残した!目からウロコの再利用方法!

ワインのコルクを抜いたけど飲み残した時の利用法

ワインの普通サイズのボトルは750mlです。

グラス一杯あたり90mlとしても8杯ありますから、一人で飲むには少し多いかもしれません。

お酒の弱い方ならお二人でも多いかもしれませんね。

ワインが好きで、自宅でワインを飲もうと思っても、一日では飲みきれないし、余らしてしまったらもったいないと思ってなかなか飲まない方が多いのではないでしょうか?

また、ホームパーティーなどで何本かのワインを抜栓してしまって終わってみたらワインが余ってしまっているというような場合もその処理の仕方に困ってしまったというような経験がありませんか?

そんな時にお役に立つノウハウをシニアソムリエがお伝えします。

①ワインは飲み残しても大丈夫

よくワインのコルク栓を抜いてしまったら、「その日のうちに飲んでしまわないといけないのではないか?」という声を耳にします。

この情報は全くの見当はずれです。ワインは、そのままコルク栓をして冷蔵庫に入れておけば2~3日は十分美味しく飲むことができます。

コルクで栓をするのは大変という方もいますが、最近では、スクリューキャップのワインも増えていますから、栓をするのも簡単です。

ちなみに、コルク栓で再度ふたをしたい時には、抜栓前と上下を逆にしてあげると栓がしやすくなります。2~3日でも外食などが続いて飲みきれない時には、もう少し長く保存できるワイン専用のふたがあります。

バキュバンとかアンチ・オックスというような商品名です。

いずれも瓶の中の酸素を減らすことでワインの酸化を防止する効果があります。ワイン1本を4日~6日程度で飲む場合には用意しておきたい代物です。

たまに、清涼飲料の500mlや350mlなどの小さなペットボトルに入れると参加が防げると堂々と言っているワインの専門家やワインスクールの講師がいますが、これは避けてください。

清涼飲料のペットボトルはアルコール耐性が証明されていないためです。もし、こういった事例を見かけたら間違いだと指摘してあげてください。

②それでも余ってしまった時には…

上記のような方法でもどうしても余ってしまうことがあります。

1500mlや3000mlのワインを開けた時にも余ることがありますし、ワインを抜栓した翌日から旅行に出てしまうような時があるからです。

そのような時はどうしたらいいでしょうか?おすすめは、余ったワインを製氷皿に入れて凍らすとう手法です。

しかし、ワインにはアルコールが入っていますから凍りにくいので、一度、余ったワインを鍋に入れて火にかけてアルコールを飛ばしてから製氷皿に移し、粗熱を取った後に冷凍庫に入れて凍らせます。

この凍ったワインを何に使うかと言うことですが、これを再度溶かして飲むわけではなく、料理の時に製氷皿からポイっと取り出して料理に使うワイン代わりに使います。凍った赤ワインであればカレーやビーフステーキなどにも使えますし、白ワインであればチキンソテーやシチューなどにも使うことができます。

ワインの色の選択は出来上がった時の料理の色に合わせると思って良いでしょう。この凍ったワインがあればわざわざ料理用ワインを買う必要もありませんから経済的です。

ちあみに、料理用ワインの是非についてですが、今日飲むワインと最も相性のいい料理には、そのワインを使うことと言われています。ですから、日ごろ呑んでいるクラスのワインの余ったものを料理に使用する方が料理用ワインを使うよりも良いということになると思います。

③そんな手間はかけたくないという時には…

鍋に移して、火にかけてアルコールを飛ばし、製氷皿に移して…という手間をかける時間がない方にお勧めなのは以下の方法です。

沢山のワインが残ってしまった時には使えませんが、食卓をレベルアップする手法でもありますので、ご紹介しておきます。

ワイン塩」を作るのですが、作り方はいたって簡単です。小皿に岩塩を薄く敷き、そこに余ったワインを薄くかけて放置するだけです。

岩塩が全体に湿る程度の量で充分です。「赤ワイン塩」「白ワイン塩」と作ることができます。

普通の食塩よりも複雑な味わいの塩となりますので、いつもの食卓でいつもの料理に使うだけで一味レベルが上がります。彩りも美しい塩ですから見た目にも「ひと手間かけた」という感じがします。

ワイン塩は大量のワインを必要としませんので、ヴィンテージワインなどで滓があったり、酒石酸が結晶化した場合にボトルの底の部分を少し飲み残すのですが、これをフィルターなどでろ過して作ることもできます。

どうでしたでしょうか?こういったことを知っておけば、ご自宅でもワインを飲み残すことを恐れずに気軽にワインのコルク栓を抜くことができますし、2人で1本では物足りない時にも気兼ねせずに2本目のコルク栓を抜くことができるようになると思います。

クリスマスやヌーヴォーの解禁日や誕生日、結婚記念日などの特別な日だけのワインやスパークリングワインではなく、もっと気軽にワインを楽しんでいただければ幸いです。